サマリー
2022年に勃発したロシアによるウクライナ侵攻により、甚大な被害を受けたウクライナへの支援を複数年に渡り行ってきました。そのウクライナ支援活動の一環として、当クラブが毎年協賛している、フィギュアスケートの軽井沢風越カップから提供頂いた義援金を元に、奨学金制度を実施しました。
またウクライナ大使館の協力のもと、優秀なウクライナ人大学院生2名に対し、奨学金(通称『友愛奨学生』)を提供することが実現しました。
友愛奨学生のご紹介
- Halyna Tolmachova (順天堂大学 博士課程-トップ画像の右から3番目)
- Valerii Pashko(東京大学 修士課程-トップ画像の右から2番目)
当クラブは、その名称にもある通り、米山奨学金を過去に受給した米山学友を中心に設立されました。毎年、米山奨学生の支援を行っておりますが、今回は新たな形として『友愛奨学生』を通じたウクライナ支援を実施しました。これにより、当クラブは独自に支援が必要な留学生へ直接的な援助を行うクラブへと進化しています。
構想から実行までの流れ
2022年2月、ロシアによるウクライナ侵攻が発生し、多くのウクライナ国民が故郷を失いました。その後、一部の避難民が日本へ移住しました。
当クラブは、毎年協賛している軽井沢風越カップの義援金を活用し、2022年にはロータリー財団を通じてウクライナ支援を行いました。
2023年の同カップでは、より大規模な支援を目的に義援金を募り、最適な支援策を検討しました。その結果、2023年8月に在日ウクライナ大使館を訪問し、大使と面会し、支援の方向性について協議しました。大使から「日本へ避難したウクライナ人学生への直接支援」という提案を受け、クラブ内で慎重に検討を重ねた後、『ウクライナ奨学生プロジェクト』を発足しました。
上記フライヤーなど、2023年12月頃よりウクライナ大使館の協力のもと、候補者選定を進め、複数回の面接プロセスを経て最終的に2名の奨学生を選出しました。そして、2024年4月より2025年3月までの1年間にわたり、『友愛奨学生』プログラムを開始しました。
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友愛奨学生プログラムの活動
奨学生の受け入れ後、ウクライナに関連する様々な活動を実施しました。
- 2024年6月: ウクライナ大使へ奨学金制度始動の報告(Youtubeのlinkもこちらから)
- 2024年8月: ウクライナフェスティバルへの参加 <写真>
- 2024年9月: ウクライナ
料理を通じて平和文化を考える移動例会の開催 <会報リンク>
- 2024年12月: クリスマス例会で多国籍料理会を実施し、ウクライナ料理を提供 <会報リンク>
- 2025年2月: 当クラブ15周年記念式典にて、ウクライナの音楽を披露 <写真>
- 2025年8月の都立小平高校との国際文化交流に関して、Halyna Tolmachovaさんにもご参加頂きました。<写真>
総括
1年間という短期間ではありましたが、当クラブ独自の奨学金プログラムを実施し、支援が必要な学生への直接支援を行うことができました。また、ウクライナについて学ぶ貴重な機会にもなりました。今後も、様々な形で平和推進活動を継続していく所存です。

米山友愛ロータリークラブらしい素晴らしい奉仕事業です。