2018-2019年度のラオス障害者支援プロジェクトに続き、2019-2020年度の地区補助金を活用して、我がクラブでは「カンボジア青少年への教育支援プロジェクト」と題して、カンボジア王国バッタンバン州にある自立支援施設「若者の家」における教育活動を支援しました。
同施設は、日本の特定非営利活動(NPO)法人国境なき子どもたち(KnK)が2000年9月に開設し、2007年7月以降、現地法人KnKカンボジアによって運営が継続され、支援の行き届きにくい15歳以上の青少年を対象として、開設以来計約450名の青少年を受け入れています。現在では男女計19人の青少年が共同生活を送っております。
同施設では、所謂ストリートチルドレンと呼ばれる、貧困家庭出身で中退や労働への従事を余儀なくされ、薬物、暴力など様々な危険に晒されている青少年に対し、教育へのアクセス回復および職業訓練機会の提供により、彼らが自立し社会人になるまでの成長過程をサポートしています。この度のプロジェクトでは、同施設の青少年の教育活動に使用する教育資機材、具体的には、PC3台、プロジェクター、ブランコやバスケットボールリングを寄贈しました。「若者の家」では、基礎教育のほか、社会人として生活するのに必要な金銭管理や問題解決能力などのスキル訓練を行っていますが、この度の寄贈品を通じて、プロジェクター等を用い視覚教材を使用することでより充実したワークショップを実施することが可能となります。また、「若者の家」では、スポーツや一緒に遊ぶことを通じて、子どもたちが打ち解けて会話のできる場づくりなども積極的に設けており、そのためのブランコやバスケットボールリングの寄贈となりました。
「若者の家」では、近隣のコミュニティに住む子どもや若年層の女性にも広く開放しており、同施設内で行う洋裁訓練や縫製・織物の生産活動に参加する若年女性計約25人は、施設内にてバックやチャームなど様々な布製品を作成されていました。
2020年2月15日に、後藤直前会長と佐竹美和子インストラクター(軽井沢風越カップの実行委員長、後藤直前会長のお母様)がクラブを代表して現地を訪問し、写真などをとってきて、クラブ内でも報告させていただきました。写真リンクはこちらをご確認ください。
この度は、特定非営利活動(NPO)法人国境なき子どもたち(KnK)に、現地のニーズをご教示いただくなど、ご協力いただきました。大変ありがとうございます。